フリーランスが案件前に必ず実施する面接・面談について
フリーランスが案件を獲得する前に避けて通れないのが、クライアント企業との「面接」です。
今回は、フリーエンジニアやデザイナーなど、フリーランスや個人事業主として働く人向けに、「面接」との注意点を紹介します。
フリーランスの案件面接の具体的なステップ
フリーランスとはいっても、案件の獲得方法は様々でしょう。
今回は、初期のフリーランスの方が安定的に案件を獲得するために、まず、エージェントを活用した際の具体的なステップを紹介します。
エージェントや案件の獲得方法については下記の記事なども参考にしてみてください。
・【2022年版】フリーエンジニアが安定的に案件を獲得する五つの方法
案件獲得については基本的に注意すべき点などは、どのようなルートであっても変わらない部分も多いので、案件を取得したいが面接でつまずいている人などは是非チェックしてみてください。
まず、当日は下記のステップが基本です。
- 挨拶、名刺交換(エージェントによっては名刺交換を禁止されることも)
- 企業サイドから案件の概要についての紹介
- 企業への質問&フリーランスの自己紹介
- スキル、経歴に関する質問
- 解散
また、面接に到達する前にも、「職務経歴書(履歴書やスキルシート)」がエージェントから企業側に送付されています。そちをベースに当日話が進むことが多いので、必ず記載されている内容などは把握しておくようにしましょう。
職務経歴書の書き方は下記を参照ください。
・【2022年版】フリーエンジニアが作成すべきレジュメ(職務経歴書)
自身で経験した内容やそこから学んだことなどは、聞かれることが多いのであらかじめ準備しておくことをおすすめします。
基本的には”この人と働きたいか?”を見ている
では、面接官が見ている一番の重要なポイントはどこでしょうか?
それは「この人と働きたいか?」です。
ここから逆算して、注意点なども明らかになってきます。
不潔な人と働きたいでしょうか?もしくは傲慢な人や、遅刻、話が通じないなどなど・・・
自分が面接に来た人にされたらやなことは避けるようにしましょう。
また、案件によっても違いますが、クライアント側は、複数のフリーランスを同時に招集し、いい方を選ぶというようなこともあります。
みなさんの強みや経験してきた実績などは伝えてみることをおすすめします。
最低限の身だしなみ・マナーは意識しましょう
よく見た目が〇〇割と言われることがあります。
もちろん、アウトプット重視のフリーランスにおいて、必要以上に見た目を気にする必要はないかもしれません。
ただ、社会人としての最低限の身だしなみは整えてから面接に望みましょう。
清潔感のある服装と髪型で面接を受けるだけでイメージがずっとよくなるでしょう。
また、女性に特に注意なのは、あまり強い香水などは避けましょう。
どうしても香水をつけたい場合には、苦手な人が少ない、かすかに香るくらいの「柑橘系」の香水にしましょう。
最後に遅刻は論外です。
面接は面接官の気持ちにたって臨みましょう、大切な時間を待たされたらだれでも嫌ですよね?
遅くとも10分前には面接会場に登録するように調整しましょう。
そして、フリーランスとして活動している人は、自主的に案件を取り、案件をこなすことが出来る方も多いでしょう。もちろん自信をしっかり伝えることは大切ですが、横柄な態度をとることではなりません。
自信はのぞかせながらも、謙虚な態度で臨みましょう。
一番聞かれる可能性が高い質問は、今回の案件に関連する実績
面接では、何気ない会話で終わることもありますが、一番聞かれうるのは、今回、企業側が発注しようとしている案件に関連する実績です。
直接、同じ案件を実施したことがなかったとしても、似たような案件や、関連する経験などは、自身の頭の中できっちり整理しておきましょう。
社長と直接、面接するケースであれば特に問題はありませんが、もしも社員で、あなたに発注することを上司に説明する必要がある人もいます。その場合、過去にこうした経験を持っている人というのは、一つの大きな説得材料になります。
実績以外でフリーランス案件の面接でよく聞かれる質問
・フリーランスになった理由は?
フリーランスを目指した動機を話ましょう。
なぜ、この質問をしているかというと、前の会社で問題を起こしていないか?
協調性があるかなどを気にしています。
そちらに疑念を抱かせない内容でしっかり答えましょう。
・他案件との兼ね合い
フリーランスで活動をしていると、他案件との並行や、また、面接時期が重なることがあります。
こちらは、案件を発注した際に、こちらの案件にしっかりリソースを避けるかを気にしています。
正直に他社案件の状況やしっかり稼働が確保できることを伝えてあげましょう。
・逆質問も時に有効
また、先方からの質問に答えるだけでなく、気になるポイントなどは要所要所で逆質問していきましょう。
あまり聞きすぎると、理解力に問題ある?と心配されてしまいますが、適度の確認は、しっかりしたコミュニケーションを取りながら仕事を進められるとの印象を与えることになるでしょう。
ただ、最終的には運もある
もちろん最低限の社会人としてのマナーや、周到な準備をして臨んでもご縁に恵まれないこともあります。
面接から、自身でも感じる反省点などあれば、それは次回に活かせばよく、必要以上に苦手意識や悩む必要はありません。
というのも、最終的には、面接官との相性や”運”の要素も面接にはつきものだからです。
これは、フリーランスだからということではなく、一般的な入社面接などについてもいえるでしょう。
そして、時々あるのが、先にも言ったように、クライアント企業は、複数のフリーランスと面接している可能性があります。人手などが足りていない状況で、一人のフリーランスをすぐに欲しいというような状況の下の企業もあります。そうした場合、自分の前のフリーランスが既に面接を受けており、企業側も落とす必要はないこともあります。その場合、自身の面接の前に、予め、契約が決まってしまっている場合もあるおです。
それなら、面接に呼ばないでよ・・・
というのがフリーランスの本音でしょうが、クライアント企業にしては、日程も抑えているので、一応あっておきます、良ければ、絶対に取らないということでもありません。というような状況の場合もあり得ます。
その場合は、あなたに非がなくても、案件が取得できないこともあるのです。
そもそも案件を受託してもいいかの見極めも重要
もちろん面接を受けに行くということは、少なくとも、案件を受託する意思があることが前提です。
もしも、案件を受ける意志がないのであれば、予め、面接の実施を断りましょう。
ただ、面談で案件の概要や内容を聞いて、この案件を受託していいかを判断することも時には重要です。
特に、求められる案件の重さや、就労状況などはしっかり確認するようにしましょう。
面接官があなたを判断しているのと同様に、あなたも、しっかりと案件の内容を確認してから受託するようにしましょう。
そして、フリーランスの案件面接の結果は、即日~3日程度が目安です。そこまでに来なければ、エージェントの方に確認を取りましょう。
面接に持参していく必要があるものは?
面接に当日持参、特別に持参しておくべきものなどはありません。
名刺などを普段持っていないのであれば、一応持っていくようにしましょう。
職務経歴書などは、エージェントが持参してくれるはずですので、そこまで気にする必要はありません。
服装については、普段あなたが来ている服装というよりは、クライアント企業に合わせてもいいかもしれませんが、迷っているなら、スーツでいきましょう。
スーツでいって、それが原因で案件が獲得できないことはまずないと考えて貰っていいでしょう。
いい案件を紹介してくれるエージェントといい関係を築きましょう
ご自身で案件を一から獲得する場合は別ですが、エージェントを介す場合は、案件面談にもエージェントの担当者が同席してくれることがほとんどです。
面接で、あなたが困った時にも、助け舟を出してくれることもあるでしょう。
おすすめのエージェントを一覧化しています。
フリーランスで活動していくのであれば、一応登録しておくことをおすすめします。
一口にエージェントといっても、マージンや案件の種類などが多様です。
・【保存版】フリーコンサルやエンジニアが登録しておきたいエージェント13選!
今回は、フリーエンジニアやコンサルタントが活躍していく上で、避けては通れない面接・面談について紹介しました。引き続き、デジタルエレクトロニカでは、フリーランス向けの情報も発信していきますので、ご関心をお持ちの方はチェックしてみてください!
まとめ
・面接はフリーランスで活動していく上で欠かせないスキルの一つ
・一番見られているのは、あなたと働きたいか?
・過去の実績はしっかり説明できるように準備しましょう
・ただ、面接合否には運もつきものなので、落ちたとしてもあまり落ち込まずに
・エージェントとの関係構築も大切に!
番外編:フリーランス側からの断り方
せっかく、エージェントが紹介されてくれた案件や、なんらかのご縁で面接の機会を得たと思います。
ただ、時々、クライアントとあってこの人とは働きたくないなと思うことがあると思います。
そうした場合は、断る勇気を持ちましょう。
沢山の案件の相談が日ごろからくる状況になれば、より断りやすさも増してくるでしょう。
ただ、いざ断る時のポイントとしては、一旦持ち帰るようにはしましょう。
その場で、強く断るのはあまりおすすめしません。
また、あたなが断りたいと思っているときは、先方もそう思っていることも多いので、先方の返事を待つということも可能です。
そして、こちら断る際には、しっかりと、今後のご縁が繋がる可能性もみて、丁寧に対応しましょう。
広い世の中ではありますが、狭い世間ではありますので。