今回のテーマは、フリーコンサルで新規事業開発支援を行っている人が、どのように案件を獲得するかについてです。
新規事業開発支援の魅力
まず、フリーランスにとって、新規事業開発支援の魅力についてです。
もともと、会社員としてではなく、フリーランスで働いていこうと考えている人は、どちらかと言えば、新しいもの好きであったり、自由を愛好する人が多いのではないでしょうか?
新規事業は、そもそも既存事業ではなく、「新しい」「今までにない価値」を作っていくものですから、そもそも、フリーランスなどで働こうとしている人とは相性がいいと言えます。
その上で、新規事業開発の支援というのは、実際にアイディアを出して終わりということはありません。
実際に、それがビジネスとして周りだすまで支援が継続されることも多く、そういう意味では、息の長いプロジェクトとなることが多いです。
もしもフリーコンサルで、長期間のプロジェクトへの参画を希望されている場合は、新規事業開発支援は向いているといえるでしょう。
事業会社側が新規事業開発にフリーコンサルを使うメリット
また、事業会社側にも、新規事業開発において、フリーコンサルを活用するメリットは大きいです。
というのは、通常、会社に(特に日系の場合)勤めている人の多くが、その会社で長く勤めていこうと考えているはずです。
そうした際に、新規事業開発というのはリスクが高いです。
なぜなら、失敗する可能性の方が高いからです。
本当にこうした未来を創りたいという強い思いを持っているビジネスパーソンであれば別ですが、通常の従業員で新規事業開発をしたいと考えている人が多い訳ではありません。
また、新しい価値を作っていくということは、往々にして既存の事業を担っている人とはぶつかることも多々あります。そうした時に、フリーコンサルであれば、いい意味で、既存の社内力学や、しがらみなどに、囚われることがありません。
フリーコンサルを使う局面は様々な企業で増えていると思いますが、そうした意味においても、新規事業開発において、フリーコンサルを使うメリットは特に大きいと言えます。
ただし、それなりに大変になりがち
ただし、フリーコンサルにとって、新規事業開発支援が簡単な案件かというと、そうとも限りません。
特に、新規事業開発というのは、必ずしも成功するとは限りません。
(むしろ失敗するケースの方が多い)
初期は、盛り上がっていたとしても、だんだんと現実が見えてきたり、課題が大きくなっていく中で、自然とフリーコンサルへのあたりも強くなってきます。
また、新規事業開発というのは、単にアイディアだけでなく、実際にお金を稼ぎだすことが必要な訳です。
そこまでたどり着くまでには、様々なプライヤーとの交渉などが必要になります。
多くの企業において、新規事業開発などに理解を示してくれる人ばかりではありません。
ネガティブなことばかり言ってくるような人や、重箱の隅をつついてくるような人とのコミュニケーションは、正直面倒なことも多いでしょう。
そのため、新規事業開発の案件を受ける際は、先方のクライアント先が、新規事業開発の大変さや意義をしっかり理解してくれるところに参画するのがおすすめです。
具体的な案件の獲得方法
大きく分けると、「大企業の新規事業開発を支援するパターン」と「ベンチャー企業の事業開発を支援するパターン」に大別されます。
もちろん、中小・中堅企業の案件もあるわけですが、絶対数としては少な目です。
もしも、大企業の新規事業開発の支援を模索しているのであれば、そうした支援を行っているファームや、エージェントから案件の紹介を受けるのも一案です。
・KI Consulting Community
対して、ベンチャー企業で、興味がある事業をやっているところであれば、問合せフォームなどから積極的に営業していくのも手です。
特に資金調達などを実施した企業であれば、人手が足りないことも多いと言えるでしょう。
大企業・ベンチャーに参画した際の、代表的なメリットとデメリットは下記となります。
【大企業】
■メリット
・契約の一方的な破棄や、不履行などはまずない
・業務負荷なども常識の範囲内
■デメリット
・スピード感がどうしても遅い
・調整する人の人数が増えがち
・そもそも学びがあるか?大企業に勤めている人が事業開発の専門家ではない
【ベンチャー】
■メリット
・スピード感
・本当によければ、役員参画やストックオプションなども
■デメリット
・契約不履行のリスク
・安定性
こちらはどうしても、メリデメがあるので、ご自身の好みに合わせて、狙う企業を絞ってみてはいかがでしょうか?
デジタルエレクトロニカでは、フリーコンサル向けの情報を発信しています。
是非、定期的にチェックしてみてくださいね。