フリーエンジニアやコンサルがエージェントとの契約書で注意すべき点

フリーランスが案件を獲得する際に、エージェントを活用することも多いかと思います。
実際に案件を稼働させる際などには、フリーランス(エンジニアやコンサルタント)は、エージェントと契約を結ぶことになります。

今回は、フリーランスがエージェントと契約を結ぶ際のポイントや注意事項を紹介します。

フリーエンジアやコンサルがエージェントとかわす契約書とは?

エージェントを活用して、フリーランスや個人事業主が案件を実施する際の基本的なスキームは下記となります。

【基本パターン】
①クライアントとエージェントが直接契約を結ぶ
②エージェントとフリーランスが契約を結ぶ

もちろん、契約自体はクライアントとフリーランスが直接結び、紹介料などを受領するケースもありますが、そちらは稀でしょう。

契約のスタイルは「準委任」がメインです。準委任と受託契約については、こちらの記事も参考にしてみてください。

【保存版】フリーランスの契約形態について~受託と準委任について~

契約書締結の注意点

契約書締結の注意点。
まずは、「契約期間」です。いつまで有効なものなのか確認しましょう。
契約書の多くに自動更新の記載がありますが、そちらは契約書を例えば毎年結び直す必要がないというメリットがあります。
ただ、フリーランスにとって不利な条件が盛り込まれた契約書ですと、それが継続されてしまう恐れもあり、注意が必要です。

特に「禁止事項」はしっかりと目を通すようにしましょう。
例えば、エージェントの顧客との直接契約が禁止などが明記されていることもあります。そこでいう顧客とは何かはしっかりと確認するようにしましょう。また契約締結後〇〇年間と記載されていることもあります。長すぎる場合は、先方に短くしてもらうように交渉するのも手です。

また、契約を終了するための条件(「終了条件」)などもしっかりと確認しましょう。
例えば、案件にジョインしたもののどうしても外れたい場合などもあるかもしれません。その場合、いつまでにどのように申し出ればいいのかがチェックポイントになります。

そして、「成果物の取り扱い」も注意が必要です。
成果物の権利とは、納品物の著作権は誰に帰属するかということです。デザイナーなどが作ったわいいものの、自身のポートフォリオにしようとする際にも、待ったがかかってしまう可能性があります。契約前に認識合わせをしておきましょう。

「超過・不足時」における取扱いも念のため確認しましょう。基本的に従業員ではないので、契約時間内で仕事をドライに切っていく必要があります。ただ、実際に案件に参画するとそうした融通が常に聞くとは限りません。そうした際に、稼働時間の超過などが常態化してしまうことは、フリーランスにとっては由々しき事態です。そうなった場合などについてはあらかじめ、定めてしまうのも一案です。

最後に、「支払いタイミング」です。エージェントによっては支払いタイミングが大きく後ろに倒されることもあります。そちらもしっかりとチェックするようにしましょう。

その他も気になる事項(例えば交通費など)があれば、エージェント側に確認してから契約を結びましょう。先方から提示された契約書は所与ではなく、交渉して双方にとってベストな形で締結することが大切です。

個別文言での注意点・チェックのポイント

相互平等にする!

まず、契約書をみると、こちら側だけが、義務を負っていることがあります。
そうした場合は、相互契約の形としましょう。
具体的には、「甲は」や「乙は」ではなく、「甲及び乙」はのような形に

上限を設ける!

無限責任のような文言がさらっと紛れこんでいる可能性があります。
そうした文言は修正してもらうようにしましょう
例えば、「合理的な範囲」でという形にする

義務を努力義務に変える!

〇〇の義務を負うというような文言は、なるべく努力義務に変えてもらいましょう。
世の中には不可抗力というもののあり、のちのち問題にならないための工夫です

例えば、「知る限り」などの文言を追加などもおすすめです

エージェントのマージン

エージェントは案件を紹介する代わりにその紹介料を受領してビジネスを成り立たせています。ではどれほどのマージンを取っているのでしょうか?
こちらは契約書に明記されている訳ではありません。

実は、マージンの多さはエージェントによって異なります。
担当者に聞いてみると教えてくれる良心的なところや、公開しているところもありますが、教えてくれないエージェントがあります。

そうしたことを確かめる方法として、複数のエージェントに登録してみるということもおすすめします。

実はあまたある案件のように感じるかもしれませんが、実際に世に出てる案件で、あなたにマッチする案件が常時千件もあるわけではありません。時々、全く同じ案件を他のエージェントから紹介されることもあります。

そうした際に、金額の目安は先方から提示されますので、その差分が、エージェント間の格差になります。セカンドオピニオンという言葉がありますが、そこのエージェントから案件を受けなくても、時間がある時に、複数のエージェントに登録しておきましょう。

おすすめのエージェントは下記の記事なども参考にしてみてください。

【保存版】フリーコンサルやエンジニアが登録しておきたいエージェント13選!

今回は、フリーエンジニアやコンサルタントが活躍していく上で、エージェントと締結する契約書のポイントや注意点を紹介しました。
引き続き、デジタルエレクトロニカでは、フリーランス向けの情報も発信していきますので、ご関心をお持ちの方はチェックしてみてください!

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